食の多様性を誇るグルメ都市東京で楽しむグルテンフリー

2025年12月18日

良質な食材と高い調理技術を持つ料理人が集まる東京は、伝統的な日本料理から世界各国の料理まで、実に多彩な食が楽しめます。近年、この多彩な食を育む東京の食文化が、グルテンフリー料理にも豊かなレパートリーをもたらし、小麦・大麦・ライ麦不使用でも、質が高くおいしい料理の選択肢を増やして、東京での食体験の満足度を上げています。
味・技術・安心の三拍子がそろった東京のグルテンフリー料理の今を、専門シェフの声とともに紹介します。

伝統の食材と調味料がグルテンフリー料理をさらにおいしく

東京の食の魅力は、単に「さまざまな料理が食べられる」利便性だけでなく、そのおいしさを支える「安心感と繊細な技術」にあります。特にグルテンフリー料理においては、日本独自の食材と技術が、非常に強みを発揮しています。

訪日旅行者にとって、世界的に人気の日本食を本場・日本で味わうことは大きな魅力であるものの、日本食には、一般的にグルテンが含まれていることが多いです。そのため、グルテンフリー料理にもおいしい選択肢が増えたことは、グルテンフリー料理を選ぶ人々に大変喜ばれています。そして、この背景には、日本の米や伝統的な調味料が関係しています。

満足感あるグルテンフリー料理を実現させている食材のひとつが、日本で育った米を製粉して作る「米粉」です。米を主食とする日本人は古くから、料理に合わせて使い分けられるように、最適な水分量と食感、旨みのバランスに優れた米を何品種も開発し続けてきました。加えて製粉の技術も優れているため、小麦粉の代替品にすることはもちろん、それ以上の旨みと甘み、食感を生かしたグルテンフリー料理も可能にしています。

また、日本の伝統的な調味料を使うこともポイントです。味噌や醤油、麹といった調味料は、1000年以上の歴史ある技術に基づきじっくりと発酵させることで旨み成分を豊富に含み、味わいに深みを与えて、食べたときの満足感を高めてくれます。このように日本の伝統食品を積極的に活用することは、各地域で育まれてきた製法の継承や、大切な食文化を守り伝えることにも繋がっています。

日本の優れた技術と伝統の食文化が集まる東京では、伝統的な食材や調味料、そしてそれらを支える技術を生かし、唐揚げ・餃子・ラーメン・うどんといった世界で人気のメニューをもグルテンフリーのおいしい日本食として提供しています。こうした取り組みは、東京が多様な食のニーズに応えながら、成熟した食文化を育んできた都市であることを物語っています。

国際基準のグルテンフリー認証を取得したレストラン「Gluten Free T's Kitchen」

東京にはグルテンフリー料理で本物の日本食が楽しめるお店として、「Gluten Free T's Kitchen」があります。アジアで初めてGluten Intolerance Group (GIG)からグルテンフリー認証を取得しており、国際基準の信頼できる知識と経験をもとに、顧客へ質の高い料理を提供しています。2021年には「日本で有名なグルテンフリーレストラン」として、日本で発行する英字新聞の一面に掲載されました。

飯野孝子シェフ

シェフ兼オーナーの飯野孝子氏は、料理上手な母のもと家族で食卓を囲み、「人はおいしいものを食べると自然と笑顔になる」と感じて育ちました。しかし、アメリカで暮らしていた時に友人がセリアック病(グルテンを摂取することで小腸に慢性的な炎症を引き起こす自己免疫疾患)を罹患。その際にグルテンフリーの必要性を痛感しましたが、当時の日本にはほとんど選択肢がない事実を知ることになりました。それから彼女は「世界中のグルテンフリーを必要とする人たちを、安心とおいしい料理で笑顔にしたい」と思い、2017年にこのレストランをオープンしました。

2021年に『The Japan Times』の一面に掲載

唐揚げ、餃子、ラーメン。本場の東京グルメをすべてグルテンフリーで

「Gluten Free T's Kitchen」の人気の理由は、豊富なメニューのラインアップです。これまでお客様へのアンケート調査をもとに、700以上のレシピが開発され、お店には選りすぐりの料理が並びます。その中でも特に人気が高いメニューが、唐揚げ、餃子、そしてラーメンです。これらは、日本人にとっては、子どもから大人まで多くの人に愛されるメニューであり、世界的にも人気を博しています。

日本の米粉などを配合したミックス粉で揚げた唐揚げは、カリッとした軽い食感が魅力です。グルテンフリーはもちろんのこと、米粉は保水力もあるので、油っぽくせず鶏肉をジューシーに仕上げられます。

「Gluten Free T's Kitchen」の餃子の具は、鶏肉とキャベツで作られています。米粉でつくった皮は従来の餃子の皮よりモチッと弾力がありしっとりしています。加えて、さっぱりしていておいしいことから、多くのファンを獲得しています。

ラーメンは味噌をベースに作られています。ヴィーガンをはじめ複数のアレルギーに対応しながら、食べ応えにもこだわっています。

メニューはすべてがグルテンフリー。各店舗のメニューは異なり、それぞれ20種類以上のユニークな料理から選択できます。

「何でも存在して何でも食べられるのが東京という都市であり、それらがミックスされた食文化を楽しめるのが、東京の最大の特徴です」と語る飯野シェフ。例えば異なる特徴を持つラーメン店が数多く存在するように、さまざまな食文化がひしめき、混ざり合うこの地では、日々新しい食文化が誕生しています。

飯野シェフはそこから常にインスピレーションを得て、「アレルギーを避けるためだけではなく、誰もが楽しめる多様な食の新たな選択肢として、グルテンフリー料理を提供したい」と、新たな挑戦を続けています。

世界中、日本中から多様な食文化が集まる都市「東京」で、さらなる進化と拡大を続けるグルテンフリー料理。東京だからこそ食べられる健康とおいしさを兼ね揃えたグルテンフリー料理、日本にしかない調味料や食材を、ぜひ東京の地でご賞味ください。

Gluten Free T's Kitchenの店内

Gluten Free T’s Kitchen

飯野 孝子

いいの たかこ

オーナーシェフ


友人の病気をきっかけに、10年以上グルテンフリーを研究し、実務を通して食の多様化、アレルギー対応に貢献する。大手企業へのレシピ開発、コンサルティング実績も持つ。アジアで初のグルテンフリー認証を取得したスペシャリスト。

住所
六本木店
106-0032 東京都港区六本木7-8-5 2階
上野広小路店
101-0021 東京都千代田区外神田5-3-3
https://glutenfree.co.jp/

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